摩尼山吉祥院

行事報告

総本山長谷寺・高野山・根来寺参拝

■実施日
平成30年6月16日~18日

■企画背景
西国33観音霊場草創1300年の記念すべき年に、多くの皆様に総本山長谷寺のご本尊十一面観世音菩薩様と縁を結んで頂き、御利益と御功徳を頂戴したいと考えて企画を致しました。(西国33観音霊場を始められたのが、長谷寺を開山した徳道上人)
また、真言宗豊山派と関わりの深い根来寺(新義真言宗の本山)、高野山金剛峰寺(高野山真言宗の本山)を参拝するコースを設定し、真言宗豊山派における三祖様(弘法大師・興教大師・専譽僧正)の恩徳をしのぶ旅としました。

■実施報告
6月16日の朝、5時に25人の参拝者を乗せたバスが吉祥院を出発、東京から東名高速・東名阪道を通り、長谷寺へとスムーズに進み、1時に到着することができました。
到着後、本山の職員誘導のもと山門から登廊を通り、国宝の本堂に到着、事務長様を筆頭に職員方々のお出迎えを頂きました。そして本堂にて法務執事様ご導師のもと法要を行い、先祖供養と併せて日々の平穏を観音様に御祈願することができました。満開の紫陽花が咲く中、山内を散策、本坊にてお茶の接待とお話を頂き、執事様及び職員の方々の見送りを頂きながら長谷寺をあとにしました。長谷寺の職員の皆様の心遣いとてもありがたく、心に残る檀信徒参拝となりました。
長谷寺を後に、高野山に向かい宿坊の遍照尊院にて宿泊、6月17日の朝宿坊にて勤行、奥の院・金剛峯寺・壇上伽藍と参拝、弘法大師の徳をしのびました。その後、真言宗中興の祖、興教大師覚鑁様が創設された根来寺、天台宗の三井寺を参拝し、びわこ温泉のホテルにて宿泊。
6月18日湖東三山を参拝し、帰路につく。予定通り午後8時過ぎに無事吉祥院に到着いたしました。

3日間とも天候に恵まれ、有意義で素晴らしい参拝になったと参加者も絶賛してくれました。これもお大師様のおかげと思う次第であります。

~参拝中にされた住職のおはなし~
(参拝の背景や各寺院への理解を深めるために参考にしてください)
今回、参加者の約半分の方が初めてということでありますので、お参りいたします長谷寺についてお話を申し上げます。長谷寺は、千三百年の歴史を誇る名刹で、西国33観音霊場の第8番札所となっています。境内には、四季折々に花が咲き「花のみ寺」と呼ばれています。とりわけ4月下旬から5月上旬にかけて咲きそろうボタンは、150種7000本にもおよび、ゴールデンウイークには、ボタン見物を兼ねた参拝者で大変にぎわっています。
先日、4/26日に全国支所長会が東京でございました、その際、管長猊下のお話ですと今年は牡丹の花が例年より10日ほど早く咲き、先日の大雨でお山の牡丹は、ひん死の状態、ゴールデンウイークどうやって参拝客を迎えようかと思っていると話しておりました。実際には、鉢物を数百並べてしのいだようであります。そのほかにも、春は、桜・シャクナゲ・つつじ、夏は、アジサイ、秋は、紅葉、冬は、寒牡丹と文字通り花の途切れる間がありません。これらが、花のみ寺と言われるゆえんでもあります。
長谷寺に参りますと、まず仁王門が階段の上にそびえ立ち、そこから続く百八間・399段の登廊はがあり、登りきったところにある大悲閣(国宝の本堂)には、本尊十一面観音菩薩がまつられ、霊験あらたかで古来より多くの信仰を集めています。
長谷寺の観音様は、身の丈が3丈3尺6寸(10メートル18センチ)、背中の光背は4丈1尺(12メートル30センチ)と、木彫りのみの仏さまとしては日本一の大きさをほこっております。
さて、檀信徒の皆様から、よく受ける質問があります。それは「長谷寺は、弘法大師が開かれたのですか」と言うことです。真言宗豊山派の本山ですから、弘法大師が開創されたと思われるのは無理もありません。しかし、実際は違うんですね。長谷寺は、奈良時代686年に道明上人が、天武天皇の御病気の平癒を祈るために、西の岡(現在の五重塔のある当たり)に「銅板法華説相図」という千仏多宝仏塔を安置したことに始まります。弘法大師のお生まれになったのは774年でありますので、それよりも前ということになります。
では、どうして、いつ頃、長谷寺が真言宗豊山派の総本山となったのかというと。
真言宗は、言うまでもなく弘法大師空海様が平安時代の初めに開かれたものです。嵯峨天皇から京都の東寺「教王護国寺」を賜り、その後、高野山を開創されたのです。それから約300年後の平安時代の末に、興教大師覚鑁様が紀州に根来寺を開き、真言の教えを継承します。その後、400年が経過し、戦国時代となり、繁栄を極めていた根来寺は、豊臣秀吉の軍勢に滅ぼされてしまいます。その時の能化、つまり住職だったのが、専譽僧正です。その後、専譽僧正は、秀吉の弟秀長公のすすめにより、豊山長谷寺に入られました。
このように、真言宗の教えが、高野山(弘法大師)から根来寺(興教大師)を経て長谷寺(専譽僧正)に伝わったわけです。
したがって、長谷寺は弘法大師が開かれたわけではないのですが、興教大師と専譽僧正を仲立ちとして間接的にではありますが、大いにつながりがあるということです。
ですから、真言宗豊山派で出している檀信徒のおつとめにも、三祖宝号として南無大師遍照金剛(弘法大師)、南無興教大師(覚鑁上人)、南無専譽僧正とお唱えしているわけであります。
長谷寺回廊にて
長谷寺本堂より広がる舞台にて
長谷寺本堂
高野山奥の院への参拝

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